Blog
ブログ

ダレル・サンチェス博士初来日ワークショップ

ダレル・サンチェス博士初来日ワークショップ

Darrell Sanchezが執筆したSomatic Psychotherapy Today Volume 10(2) Summer 2020 p.45の翻訳文を掲載しています。この論稿には、Tuning Board™の価値と意義、そして多くの可能性が示唆されています。さらにその利用価値について考察についても以下をclickしてお読みください。

Body in Tune 身体の調和とトラッキング

“Tuning Board™はあらゆる種類のソマティックワーク、特にSE®(ソマティック・エクスペリエンシング®)の質と価値を高める素晴らしい発明です。ダレルから直接、チューニングボードの多面的な可能性を学ぶことは、臨床スキルを深めるためのまたとない機会です。”

— Somatic Experiencing®創設者 ピーター・レヴィーン博士

日程: 2025年10月11日~13日(土~月)
会場: いずるば、東京 
講師: ダレル・サンチェス Ph.D
アシスタント講師: 田畑浩良
通訳: 古川聡美
オーガナイザー:串崎昌彦 

Dr.Ida Rolf Institute 認定継続教育単位:3 Elective credits (別途登録料必要)
受講料:12万~17万円 (参加人数による)

Darrell Sanchez Ph.Dによって開発されたTuning Board™(以下、TB)は、ソマティックなセッションにおいて、マッサージテーブル上で誘導された身体の変容や感覚的気づきを、立位における重力との関係性の中で再統合するためのフェーズとして特に有効です。本ツールは、セッション後の統合プロセスを空間的・力学的観点から促進し、重力場との整合性を高める補助的手段となります。

私たちは、Tuning Board™ の発明者であるダレル・サンチェス氏をこのワークショップに迎えることを大変嬉しく思います。この3日間のプログラムでは、参加者がチューニングボード™の基本的な使い方を学びます。このクラスでは、安定性と可動性の動的な相互作用を探求し、身体感覚の気づきを高め、身体とつながる感覚を深めることに焦点を当てています。

ダレルの卓越したトラッキングスキルは、特定の技術を超え、あらゆる分野の施術者やセラピストにとって価値ある洞察を提供します。このワークの多くは座位と立位を中心に行われ、心理療法の場面で直接活用できる実践的なツールを提供します。また、立位を維持するのが難しいクライアントに対しても適応可能です。

お申し込みフォーム
お問い合わせ先:串崎 <ws@rolfing-den.com >


統合の探求

ダレル・サンチェスと田畑浩良によるコラボワークショップ

…人間において心理学者が不安感や劣等感として診断するような状況は、重力によるサポートが不十分であることを示す身体的な状況が伴っていない限り存在しない。

— アイダ・P・ロルフ博士

日程: 2025年10月15日~17日(土~月)
会場: いずるば、東京
講師: ダレル・サンチェス Ph.D x 田畑浩良
通訳: 古川聡美
オーガナイザー:串崎昌彦

Dr.Ida Rolf Institute 認定継続教育単位:3 Elective credits (別途登録料必要)
受講料:12万~17万円 (募集人数による)

ダレル・サンチェスの魅力は、なんといってもその卓越したトラッキング能力にあります。
初めて彼のワークに触れたのは、1998年、私がロルフィングのトレーニングを受けていた時でした。ある日、講師(Patric Ellinwood)の計らいでダレルが「統合」について1日だけクラスを担当してくれたのです。ちなみに、別の日にはピーター・レヴィーンも1日クラスを持ってくれましたが、正直に言って、自分の身体に深く響いたのはダレルの方でした。

ダレルの手技の美しさも印象的でしたが、何より驚いたのは、彼がモデルとなった受講生に一切触れず、言葉だけで誘導しながら、立ったままの状態でどんどん統合を促していった場面でした。その姿を目の当たりにし、「このやり方を学びたい」と強く感じたのを覚えています。彼の名刺にはSEP(Somatic Experiencing® Practitioner)の肩書があったため、「SE®を学べば、このような立位でのトラッキングが学べるに違いない」と思い込み、約10年後、日本で初めてSEトレーニングが開催されると聞いて、すぐに申し込みました。

ところが、いざSEを学んでみると、あのときダレルが見せてくれたようなトラッキングは一向に出てこず、トレーニングが終わる頃になってようやく、あれは彼独自のアプローチだったのだと気づきました。今思えば、ちょっとした勘違いだったわけですが、その後、私は自分なりに「立位でのトラッキング」について探究を続けてきました。しかし、ダレル自身はすでに30年以上も前から、それを実践していたのです。そこから彼がどのように進化し、深化させてきたのか – その歩みには、今なお強い関心を抱かずにはいられません。

当時から今も変わらずダレル・サンチェスは、コロラド州ボールダーのダウンタウンにオフィスを構え、Somatic Experiencingやムーブメントベースのアプローチを取り入れながら、長年にわたってトラウマセラピーに携わっています。今回、45年以上にわたる臨床経験を持つ彼とコラボレーションできることを、私(田畑)は、心から楽しみにしています。

ソマティックツールの開発者としてのダレルではなく、実際の臨床家としての彼のワークを目の当たりにできることは、大きな刺激になるはずです。私の記憶では、彼のタッチはしっかりと存在感のあるタイプでした。手技をどのようにトラウマや繊細なケースに応用しているのか、そのリアルなデモンストレーションから多くを学べることでしょう。

お申し込みフォーム

お問い合わせ先:串崎 <ws@rolfing-den.com >

ブログ一覧

Contact
お問い合わせ

お問い合わせ・お申し込みは、メールフォームから承ります。