Ⅰ. 最初はロルフィング
様々な技法を受けるとしても、最初に10回のシリーズを受けておくと、ボディリソースが増え、下地が整っている分、その後の介入を効果的に受けることができます。いわば、ボディワークの基礎中の基礎、マスト的存在です。ただ、ロルファーとの出会い、相性は大切なので、上手くいっていない、マッチしていない場合は、ロルファーを変えたり、受け直す必要もあります。
1.身体のバランスや統合に興味がある
①Rolfing 10シリーズ 一回セッション時間は60 min
10回のセッションを3~4ヶ月の間に集中的に受ける
②Post 10 Rolfingセッション
半年経過して、10回後どう変化したかを評価しつつ、一回のセッションで調整する
バランスが維持されて快適であれば、さらに半年〜一年ごとに、チェックと調整を兼ねたセッション
2. 身体にトラブルがあり、バランスを回復させたい
①Rolfing 10シリーズ 一回セッション時間は60 または90 min
10回のセッションを5週間程度で集中的に受ける
②Post 10 Rolfing セッション
10シリーズ後、様子を見ながら、月一回程度のペースで3回セッションを追加
経験的に事故や手術などの医療介入の影響が大きい場合は、10回に3回程度追加セッションでバランスが維持される
セッションとセッションの間が長いと負担になるため、より短期間で終えるスケジュールが望ましい。
3.できるだけ短期間でまとめたい
①Rolfing 10シリーズ 一回のセッション時間は60 min
一時帰国等、短期のみ東京滞在できる場合や、とにかく身体が辛い場合10回のセッションを2週間程度で終える
②Post 10 Rolfing セッション
必要に応じて追加数セッションを実施。
4.遠方から通いたい
①Rolfing 10シリーズ 一回のセッション時間 60または90min
月一回のペースまたは、セッション1〜3と、4〜7と、8~10に区切りブロックごとに集中的に受ける。以下上記と同じ。
5.自己探求や自己成長のため
一回の時間を長く
①Rolfing 10シリーズ 一回のセッション時間 120 min
自己の成長や探求に投資を惜しまない方向けに、2時間(場合によってはプラスα)という枠を使って、イールドの技法を最大限使って内発的な変化をひきだすために十分な時間を確保します。
②追加Advanced 10 シリーズ 一回のセッション時間 120 min
10シリーズ後は、しばらく期間を空けて変化が消化された後、次の課題が現れてきます。
探求を深めたい方は、10シリーズ後も身体に違和感を感じなくなった後も、さらなる状態を目指し、結果的に10回行うことになるケースが多いです。ロルフィングに自己投資の意味があると理解するからでしょう。
オフィスに通いやすい場合
①Rolfing x Rolf Movement 17 シリーズ 一回のセッション時間 60 min または 90 min
17回という回数を使って、10シリーズロルフィングに加えロルフムーブメントを挟みながら、構造と機能の両側面から集中的い働きかけます。途中必要に応じてSomatic Experiencingも行います。
Ⅱ.ロルフィングシリーズ終了後
①Rolf Movement 8シリーズ 一回のセッション時間 60 minまたは90 min
構造が整った後に、うごきの教育を行うという順当な働きかけの順番になります。こちらでは、Rolf Movement はイールドの技法をベースにしています。
②Advanced 6〜10シリーズ 一回のセッション時間は90 minまたは120 mini
上記①と②の順番はどちらが先でもOKです。Advanced シリーズは、古典的には5回で構成されていますが、身体の統合を高めるのに実際は回数に制限はないのです。とりあえずAdvanced を6回で行うことにして途中変更ももちろん大歓迎です。
Ⅲ.すべてのシリーズが終わった後
①Somatic Experiencing®
身体構造と機能が統合された後は、ボディリソースも増えていて、様々な介入にも受容性が高まります。(ただし、その介入が適切であればの話ですが)その段階で、特定の怪我やトラウマの影響からさらに心身を解放し、ソマティックな気づきを高め、神経生理学的な回復力をより向上させるために、Somatic Experiencing®が役立ちます。
また、ある程度統合されていても、時として、回復力を超えた大きなストレスがかかることや、継続し知らず知らずの内に蓄積したストレスを解放する機会をからだは窺っています。からだにも時としてガス抜きが必要です。
② Yielding embodiment®orchestration イールドの技法
上記シリーズ中に行うイールドの技法とは異なった視点で、より介入を最小限に抑え、内側からの変化を最大限に引き出すのがこの技法の特徴です。内側から引き出された変化は、定着しやすく、無理がありません。したがって、セッション直後の快適さより、その後も継続する変化に焦点があっています。
③CS60
生体に余剰に蓄積された電流を解放するデバイスとして利用されている施術器具ですが、傷痕や硬化した組織の柔軟化を促す効果があります。当セッションルームでは、予備的用いています。その都度、余剰電流を抜くことを定期的に繰り返すよりも、身体全体の統合によって、つながりを高め、電気的な滞りが生まれないようにすることに主眼があります。