メンタリングは、技法を提供する中で出てくる疑問や、もう少し理解を深めたいプラクティショナー向けに、個別の質問にお応えするプログラムです。単に、言語的にお伝えするのではなく、体験と実習を伴いながら、お伝えしていきます。テーマを参加者が個別に決めるテーラーメイドのワークショップという言い方もできるかもしれません。
例として、3ヶ月おきにあるイールダー3名がほぼ定期的にメンタリングにお越しになっていますが、過去に参加したワークショップで、わかりにくかったところをハンズオンを通してお伝えしたり、イールドセッション時の肚のセンタリング位置の確認を目的に参加する場合もあります。メンタリング受ける側は施術者として、他の参加者のどなたかにクライアント役になって頂きます。ここは、主眼ではないのですが、受け手として講師が見守る形で1セッション受けることになるので、身体もバランスされます。
基本的には、ロルフィングトレーニング中のロルファー候補生向けのプログラムで。ロルファーやイールダーの方をはじめ、こちらで提供したRolf Movementワークショップ等に参加頂いた方もどうぞご利用ください。
5,6年前からイールドの技法を習いはじめた方でも、先日のメンタリングで、「今更だけどやっと、肚の感覚がわかった」と仰っていました。くり返し習っていることでも、肚のセンタリングポイントを体得するには年単位の時間がかかります。それは、私自身が10年以上かけて試行錯誤しながら、発見し検証しながら培ってきた感覚でもあるので、数回のワークショップで掴むのはよほど経験がある方でも困難です。通常のクラスの実習では、場も整っている中で、クライアント役からの適切なフィードバックもあるため、セッションは上手く進行しやすいのですが、実際に自分のプライベートなセッションルームで行う状況とは明らかに異なります。肚の感覚、しかもセンタリングポイントが低い重心で正に中心にチューニングされるには、鍛錬が必要です。ただ、数だけこなしても、シンプルな作業だけに無意識に我流を繰り返してしまうことは起こりがちで、ある程度経験を積みながらも、客観的な指導が要所要所で必要になってきます。
ただ、強調しておきたいのは、イールドの技法で用いる低重心の肚の感覚は、田畑だけが特異的にできる特別なものではなく、私以外にも安定して、センタリングポイントを内側に見つけ、他者に対しても指導するレベルにあるイールダーがすでに3名いらっしゃいます。イールド研修35日単位を取得し、その後も数回メンタリングを受けた方々です。通常のワークショップは数日ですので、それだけで習得できるわけではなく、新しい情報をどう消化し、どう実践し、それをどう評価し、次につなげてワークしていくか?のくり返しになります。
自分の中心をどこに置くのか?セッション中にプラクティショナーとしてどう在るべきか?これらは、プラクティショナー人生を通じて、ずっと問い続けなければならないテーマです。
私自身が使っている感覚や状態は、個々の皆さんが固有に目指すべき最終地点ではないですが、そこを目指す過程での、一つの参考として利用頂ければと思います。
ということで、メンタリングは、私も好きなので、どうぞご利用ください。イールダー基礎研修修了の方は、8シリーズ提供のための単位としてカウントされます(一回のメンタリング=一日単位、3回まで)。
料金と時間:
¥24000 x2 /2.5時間/2名
¥17000 x 3/3時間/3名
¥15000 x 4/3時間/4名
※欧州ロルフィング協会のメンタリングプログラムの基準に沿って設定されています。