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不可抗力と故意

不可抗力と故意

ビールやお酒、味噌に醤油と、日本の発酵は世界に誇るべき文化であり、技術である。発酵によって、原材料自体の活きが落ちても、菌が増えることで食品全体の活きた活性が維持される。さらに、現在料に含まれる多少の夾雑物や有害物質も微生物由来の核酸分解酵素や蛋白質分解酵素で、無毒化される。さらに、微生物は、増殖がピークを過ぎると二次代謝産物として、様々な有機酸や生理活性物質を産生する。発酵は日本のお家芸であり、食文化を支える土台でもある。
 発酵の際に、一番生産側が気を遣うのが、他の雑菌が混入するコンタミネーションだ。例えば、ビール工場でコンタミがもし起こって、そのロットが使えず廃棄することになると、工場長の首が飛ぶと言われるほど、通常その管理には最新の注意が払われる。飲食業で最も避けたい事態としての食中毒と同じ意味であろう。

 小林製薬の紅麹サプリに疑いがかけられているが、その健康被害の特定方法にも問題があるが、百歩譲って、もし生産中にコンタミが生じて、雑菌による夾雑物が混入したとしても、それはあくまで、不可抗力である。工場側では細心の注意管理体制の中で、起こったことになるから、間違っても故意ではない。生産株の全ゲノムDNA配列を決定し、腎臓への悪影響を及ぼす可能性のあるシトリニンが産生されないことまで確認している。

一方、mRNAワクチンは対照的である。製造過程で断片化されたDNAがコンタミ(導入された細胞に断片化ランダムに組み込まれる危険性が指摘されている)し、シュードウリジル化したRNAは、すぐには分解されず体内をしばらく循環し、スパイク蛋白をつくって、様々な臓器に炎症を起こす。千歩譲って、DNAを完全除去するような工程が含まれ、スパイク蛋白のホールではなく、免疫記憶に最低必要なエピトープだけを含む断片が極めて一過的に翻訳されるような系で製造された薬剤なら未だ多少理解の範疇にあるが、コンタミが起きてしまう危険性や炎症有害物質が血中を通して全身に回ることがわかった上で、それを作り続け、投与し続ける行為は、薬害が起こることを前提で行っているため、「故意」といえる。

ところで交通事故死しても、あとからでもPCR検査して陽性となれば、コロナ死と認定されたナゾの判定方法は、紅麹サプリで健康被害と断定された方々には適応されたのだろうか? 

病気の人のための薬は必要だが、病人指定する必要のない人に診断名をつけて薬を投与する体制をつくり、病人を増やす。健康な人に投与できる薬を投与して有害事象を増やして、別の薬が売れるようにする。その次は、人を健康にするものを使わせないようにして、病気になりやすい状況をつくる、というような意図を感じてしまうのは、妄想だろうか?

高い発酵技術を持つ醤油製造メーカーが、mRANワクチンの原料の一つシュードウリジンを供給している。間違いなく膨大な利益が出ているに違いない。バイオ研究者としてその仕事に誇れるのか?その会社の方針に全く同意して胸を張って後悔なく生きることができるのだろうか? 


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