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サポートを探求する

サポートを探求する

2月23日からの4日間は,Yielder対象の「下肢のサポート」に関するワークショップを開催した。

ロルフィングのみならず,腰・骨盤構造の重要性は言うまでも無いが,腰を支えている基盤の支えが充実している必要がある。セッションの中で,下肢の支えが充実してくることで,骨盤のみならず,肩や首にも何らかの改善が起こることはよく経験する。身体の観方として,仮に違和感などの主訴があったとしても,その下部のサポートをチェックすることを怠ってはいけない。二足歩行を行うヒトは,2軸を中心とした支持構造を基本としている。左右の2軸が連続性と結合性が向上してくると,結果的に2つの筒の接しているラインが中心線:ラインとなって現れる。 そうラインは結果として表れてくるものだ。
とすれば,2軸を形成する2つのシリンダーとして身体を捉える時,シリンダーの芯:コアラインがまずつながっている必要がある。コアラインがつながった後に,コアラインの周辺の組織との関係性が重要になってくる。様々な怪我や火傷,交通事故によって,サポートシステムは脆弱となり,組織を硬くしたまま,それを補償するパターンで適応し,固定する。

プラクティショナーからの介入としては,イールドによって,組織間の連携と微細な動きを引き出し,身体と空間との親和性を改善するように,抵抗のない場所に,風の吹かない立ち位置から観て,働きかける。

どこから働きかけるのか,どこを立ち位置にするのか,それによって,介在/介入の文脈が決まり,フラットでニュートラルな感覚に居ることがすべてだ。

今回のクラスは,サポートを充実させるための手技を一応紹介しつつ,最初の立ち位置とその存在状態,肚の感覚をくり返し見直す機会を提供した。人間同士の関係性に由来する位置関係と,その下のレイヤーにある,存在同士の関係性に由来する位置関係は異なる。存在同士の, primitiveな関係性とそこから生じるプラクティショナーとしての在り方を突き詰めていくと,それによって,日頃人間として身につけてきたパターン,サバイバルするために使ってきたが今は必要ないパターン,これまであまり使ってこなかった馴染みがないが,自分と一致しているパターン,様々なパターンに気づくようになる。つまり,これは自分と自然と向かい合うことになり,核となる自分の発見にもつながるpathwayとなる。

グループで実習と体験を通して,自分の存在とそれを支えるシステムについて,探求を進めた4日間だった。

すでに基礎パートを修了したYieldersによるクラス構成だったが,それぞれに持っている経験が活かされたり,ワーク自体もこれまでとは違う深みが増してきたように感じた。実際に実践していくには,クリアしていかなければならないことがそれぞれにあるが,間違いなくそこに向かっている。

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