7月9日は,同僚ロルファーと共に企画した,Rolfingの恩師Carol Agneessens先生のオンラインワークショップを無事終えた。43名の参加があり,先生の人気は健在だった。先生の独自の視点から,従来の解剖と異なる,胎生学的な知見とイマジネーションを使った身体の捉え方で,翼を感じるというユニークな内容だった。
内容がどんなものであるか,ということを超えて,先生の進行につれて,自分の神経系がいつの間にか落ち着いていくのを感じた。声のトーン,ペース,抑揚,その流れを途切れさせない古川智美さんの通訳。すばらしいワークショップでした。
なにより,先生とご主人の姿もチラッと拝見できた。共にお元気そうでホッとした。
今回のクラスに際して,入念な準備とスタッフへの気遣い,久しぶりに恩師の偉大さに触れ,大変勉強になった。
最後の質問では,どうやってプレゼンスを保っているのか?という問いに対して,自分が身体をして感じていないことにまず気づいて,例えば悲しければ悲しいということを感じることの大切さを強調されていた。前日に通訳の智美さんと話していたことと重複する内容で,シンクロしていた。常に身体を介してfeelすること,feelは感じる,「主観的に」あくまで主観的に感じることです。思考やロジカルなことではなく,気分とか,曖昧だけど,身体を通して,今感じていることをモニターし続けていくと,自然にプレゼンスが育っていくようです。それは,独自のものなので,他の何かに寄せていくというより,自分だけの感覚を発見し,育てていくプロセスです。