心身のバランスを欠いて、さまざまな医療処置を受けたにも関わらず、改善しない場合に、セッションを希望されることがあります。セッションに可能性を感じて、利用しようというお考えはとても嬉しいですし、心情的にはできるだけ改善につなげたいという気持ちは言うまでもなくありますが、すでに治療を続けている場合でお薬の服用をされている場合には、注意が必要です。
- さまざまな代替的な介入に対して、ご本人が許容できる状態になるかどうかと、医療側がそれらの働きかけにある程度の理解とオープンであるかどうかのスタンスも大切です。
- 最も懸念されるのは、改善してきて、薬の服用を段階を経ずに突然止めてしまうと、「中止後発現症状」になるリスクがあると言われています。セッションがどれだけ有効に作用するかは、ワークしてみないとわかりませんが、改善してきた場合に、投薬について、かかりつけ医と相談しながら決めていくのが望ましいとされています。
- そもそもそのかかりつけ医が、減薬や最終的に薬に頼らない状態を目指して診療を行っているか?ということも重要です。そこを目指していないのであれば、別のかかりつけ医を探す必要があるかもしれません。
薬物依存と診断された慢性的な頭痛の方や、長期ステロイドを服用してきたが痛みが改善しなかった方が、毎冬にぜんそくの発作を繰り返してきた児童が、ロルフィングのシリーズを活用して改善方向に向かった実例があります。そうした話を聞いてセッションを受けにいらっしゃる方がいます。常に身体には回復に向かう方向性があり、それを引き出す可能性には、ロルフィングやイールド、SEなどの技法にはあります。