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空間身体学的な”間”をセッションにどう活かすか

オンラインで画面を通してセッションあるいはワークショップしていると、何人かの方は、離れていてもこちらの立ち位置が変わることで、身体に起こる反応が変わることに気づくようです。これは身体共鳴によるもので、距離を超えた現象です。
では、このことがセッションにどう使われるノでしょうか?

つい先日ワークさせて頂いた時のことですが、最初にちょうどいい立ち位置を見つけると彼の左の足下側でした。しばらくこの側でワークして、場が変わってきて、コンディショニングされてくると、彼の右側に位置しても受け容れられている状態になり、ハンズオンのワークをするという流れでした。途中から、何か彼の右の膝とその周辺が「主張している」ように感じました。右側のサポートシステムが、より連続性とつながりを求めているような感覚。それにしたがってワークするという流れで、他の場所に比べると、右の膝の前後に多くの時間を費やしました。

ワークが終わってから、彼に感想を聞くと、自転車競技で転倒した事故で右側半身を怪我した経験があるとのこと。

ワークの事前情報を何も聞いていない状況でセッションしたのですが、空間身体的な共鳴を元に、どこから始めてどこに時間をかけ、終わるか、というセッションの構成が、双方の間によって誘導された、間によって創られていたことになります。

直感的にワークする、その人の全体性に働きかける等の、より発展的な介入には、間のコンセプトを導入することには意味があると考えています。ここ数年は、新しい何かを導入するより、この間の感覚を研ぎ澄ませることに集中しています。

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