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Tuning Board™ について

Tuning Board™ について

ロルファーで、Somatic Experiencing®プラクティショナーでもある、Darrell Sanchez氏の開発した、バランスボード、Tuning Board™ はソマティックワークにとても役立つツールです。

Darrellとの最初の出会いは、ロルフィングトレーニング Unit 3のインストラクターだったPatric Ellinwood先生が、ゲスト講師として、統合のための1日クラスを教えに来てくれた時です。今を遡ること1998年のことです。Darrell Sanchez氏。立位で言葉がけだけのトラッキングで、どんどん統合されていくデモを観たとき、自分の感じていたこととと声かけのタイミングも見事に一致していたことに感動しました。それまで、いろんなボディリーディングやアナリシスを見てきたけれど、自分の感覚とは結構違うなと感じてました。それを自分の経験不足によるものかもと思っていた節もあるのですが、Darrellのデモを観たときに、自分の感じ方はそうそう間違ってはいなさそうだと思えたのを覚えています。

認定後少し滞在時間があったので、Darrellになんとか、セッションを見学できないかお願いしました。クライアントの都合とタイミングが合わず、結局そのリクエストは叶いませんでしたが、今思うと、セッションを見学したいと思いお願いしたのは、彼が最初でしかも他のプラクティショナーにお願いしたことは今までありません。セッションを受けたいと思ったプラクティショナーはもちろんたくさんいますが。

Darrellがデモで行ったワークをSEトレーニングで習えるのではないかと思い、藤原千枝子さんがオーガナイズして下さった最初の日本のSEトレーニング(2009〜2011)に参加したのだけれど、最後までそのテクニックは出てこず。DarrellさんのオリジナルなテクだとわかったのはSEトレーニングが終わった後でした。自分なりに、ロルファーになった後から、彼のトラッキングテクニックを見よう見まねで、セッションの最後にプラクティスしてきたのですが、確かにSEの内容は一部役立ちました。

 Darrellのデモの実際は、クライアントが立った状態で、シンプルな動き、足の位置を変えたり、膝を弛めたり、上体を少しだけ回旋する等をクライアントにゆっくりやってもらいます。ただ、その動きは、身体が欲している動きで、そう動きたさそうな方向に沿ってもらう動きです。セッションの最後に、変化したところについていってないところが違和感として主張することがあります。そのままクローズして、だんだん慣れてもらうのもありなんですが、そのトラッキングを行うと、変化した場所と全体との調和がとれて、違和感が消えたり、気にならないレベルになることがあります。それがうまくはまると、それは見事な、アートとして映ります。

この統合的アートを引き出すには、場が安全安心である必要があり、ずっと、このトラッキングがうまくはまるためには、イールドワークが誘導する場がそれをサポートすることがわかっているので、今ではより安定して行うことができます。

そのDarrell さんが、開発したTuning Board™ですが、前庭系の”安定化”にも役立ち、Somatic Experiencing®にも使えますし、ロルフィング®やロルフムーブメント™のセッションのテーブルワーク後のまとめや統合に使える優れものです。

自分が重力に対して、どんなパターンをもって立っているのか、そのアウェアネスに使えます。そのメリットは、他者がフィードバックするより、クライアント自身が気づき、感覚を変えたり、身体の特定のパーツを意識するとそれがバランスにどう影響するのかを、自分自身で気づくことができることです。 ロルフムーブメントの目指す、重力に対するバランスの取り方を自分で気づき学ぶことができる、本当に優れたツールなんです。従来のバランスボードと異なり、ほんの僅かなバランスの違いに応じて、ボードに傾きが生じ、それをフィードバックすることができます。→ご興味があれば、ロルフムーブメントのセッションでTuning Boardを中心に使うこともできますし、各セッションの最後に使うだけでもその使用の有効性を感じることができます。

購入に際しては、Darrellさんのサイトから直接注文する形になりますが、日本から購入する場合、discount code : “HIRO2022” を入れると10%割になります。輸送費は一台当たり $189.30かかり、お急ぎ便の場合はdiscountは適用にならないのでご注意ください。ロルファーのみならず、日本から購入する場合なら、どなたでも使っていいそうです(適用期間はいつまでかわからないので、終了していた場合は悪しからず) ちょっと届くのに多少時間はかかりますが、HIRO2022を入力するのにもし躊躇がなければ、どうぞご利用ください。

サイズは、Tuning Boardに乗る人間の体重で判断します。体重56kg- 84Kg がMサイズ、それ以下はSで、それ以上はLです。

ちなみに、ロルフィングトレーニングUnit 3には、SE創始者のPeter Levineも1日ワークショップに来てくれたのですが、あまりに眠くて、しかもだんだんイライラしてきて、この日はハズレだったと当時思ったのを覚えています。SEなんて習うものかとまで思ってました。今思うと、様々なビデオを見せられているうちに私の身体がフリーズするトラウマの反応がでてたのだと今理解できます。当時胸の内で悪態をついていたことに対して、Peterに”心から”謝りたいと思います。

ロルフィングのベーシックトレーニング中に、先生のPatricが、Darrell もPeterも招聘してくれたことで、貴重な体験ができました。それ以外には、Laelの母君でRolf Movement教師かつHakomiセラピストのHeather Wingもワークショップしてくれました。今のトレーニングでは味わえないリッチな時間と内容でした。

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