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アーティストへのロルフィング

ギターを弾くときに、右手の指が思うように使えず、痺れたようになってくるというクライアント。子供の時に犬の噛まれた経験があるという。傷は手の指より甲の方に傷痕として残っている。表層からと表層とその周辺との空間に働きかけると、つながりが回復に向かう反応が進むようである。傷の周辺にイールドによるタッチを行うと、身体システムが恐らくだが、解除しきれていなかったであろう警戒を解き始める。ロルファーとしては当たり前の認識になっているが、忘れているような過去の出来事、事故や怪我は身体に記録されたままになっている。記録媒体は、細胞外マトリックス -ファッシャである。空間における細胞の鋳型となって、空間内の張力バランスをホメオスタシスによって、維持している。その力学的特性から、周辺の細胞は情報を受け取り、生化学的反応のパターンを形成する。要は、マトリックス側の構造や状態が変わり、細胞の存在状態のどちらもがリセットされないと、機能も変わらない。

次のセッション時に、ギターを弾くときの小指はどうか尋ねると、痺れはなくなっているとのこと。今日は第7セッションだった。

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