プロ中のプロであるグラフィックデザイナーの中島英樹さんが亡くなられて、数日が経ちます。ずっと中島さんのことを考えています。デザインを通して、独自の感性で世界に切り込んでいった方と理解しています。YMOや坂本龍一さんのアルバムジャケットのデザイン、妻の作品を含む著名作家の書籍の装丁も担当されていました。
感性が鋭く、才能が本当にある人は数少ないです。中島さんもその一人でした。才能が本当にある人の作品や作風はオリジナリティに溢れているため、大衆受けせず玄人に評価されます。一握りの才能がある人間の周りには、その才能をリスペクトしてサポートする人、才能が突出しているが故に社会生活が困難であるため、常にそれを理解してくれる味方が必要です。才能はお金になるため、多くの業界人がその才能目当てに寄生虫のように群がります。また他方、才能があまりない人間は、才能のある人の作品をアレンジしたり切り分けて編集するのが得意で、それが売れちゃたりします。なぜなら、曲だったらどこかで耳にしたことのあるメロディーが入っていたりして、何となく馴染みああるので、わかりやすく、耳障りもいい。だから、結局人の才能を利用して利を得ようとする人々がまわりを取り囲む形になります。 一握りの才能がある人は、同じ職種の才能がない人に常に嫉妬されたり、常に彼らを利用しようする中にいるため、消耗します。作品のクオリティを本当に評価する環境が身近にないと孤立しがちになります。才能がある人は、感性が鋭いため、嘘やインチキな作品に嫌悪するからです。
本当に才能がある感性の持ち主は、とてもfragileな存在です。妥協することが仕事の政治家と対局の存在です。
中島さんは、デザインに一切の妥協のないプロ中のプロでした。一生で忘れられない人物の一人です。
中島デザインで、名刺を作って頂いたことを誇りにがんばっていきたいと思います。
今日も中島さんのことをふと思い出していました。
そんな中島さんでしたが、ロルフィングも3回受けて頂きました。
https://www.facebook.com/hideki.nakajima1/posts/2129953573749522
ロルフィングには好意的で、受けて頂いた後、中島さんが装丁を担当されていた講談社現代新書に、ロルフィング関係で書籍化できないか、プレゼンしてくれたこともありました。実現はしませんでしが、お気持ちとてもうれしかったです。