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Haptic communication

ハプティックコミュニケーションとは、非言語的なコミュニケーションの一種で、人や動物が触覚を通じて、感情や想いを伝達し合って交流するための手段です。触覚は、五感の中で最も洗練された原初的な感覚です。触覚は、古代ギリシャ語のhaptikosに由来し、コミュニケーションにとって非常に重要であり、”生存に不可欠なもの“です。

身体指向のセラピストやボディワーカー、教育・医療従事者を含む「援助職」の仕事は、ハプティックなコミュニケーションに基づいています。私が実践しているロルフィングやYielding Embodimentもハプティックなセンセーションを通して、重力や空間との関係性を改善することを目的としています。

巷では、 Close contactという用語が濃厚接触と醜訳され、接触する行為がまるで感染の元凶であるかのような危険なイメージが植え付けられています。保健所によって一人が濃厚接触者と判定されると、その周辺のclose contactした人間が芋づる式に行動の自由を奪われる仕組みになっています。拍車をかけるようにsocial distanceが一般化し、ますます人と人が交流しにくい「人間らしくない」状況下にあります。 

意識的にそれらの要因を排除しないと、身体システムは、腹側迷走神経系の活動が抑えられ、神経系は不安定になり、またオキシトシンの分泌も低下し、ストレスに対抗する自己調整機能が低下し、感染に対する個々の免疫自体が低下しやすい状況に陥りがちです。

この状況から抜けるのは、実はシンプルなことで、従来普通に行っていたハプティックなコミュニケーションを増やすことです。必要なら援助職の手を借りて、自分の中に流れを起こして、感性を取り戻すことです。

そして、この生存に不可欠なコミュニケーションを通して、他者を手助けできる文字通り、本質的な仕事 – essential workに携わっているという自覚と誇りを持って、身体指向の同志の皆さん、ワークを続けていきましょう!

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