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Orchestrationという捉え方

全体をまとめ一つにする、という考え方が、統合-Integrationになります。身体に関しては、ランダムで無秩序な状態から有機的なまとまりを持つために、構造統合 – Stractural Integration(以下S.I.)が開発されました。バラバラだった状態からまとめるというイメージは画期的なコンセプトだと思います。

ただ、イールドの技法や空間身体学的なワークをそのイメージに合う言葉を選ぼうと思ったときに、

Orchestrationという言葉がフィットするように感じています。様々な楽器がそれぞれの持ち場でそれぞれの個性を発揮しながらも、全体として調和のとれた演奏をすること。音楽のみならず、Orchestrationには、組織化と調和のとれた、という意味があります。ワークでのプロセスを観察すると、創発という現象が起きているような印象を受けます。

Wikipediaによると、

創発(そうはつ:emergence)とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れることである。局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成される。”

とあります。原則的には、ボディリーディングから分析を通して戦略を立て、意図を持ってワークするのが、従来型のS.I.で行われていることですが、戦略やこうあるべきというゴールよりも、身体システムの自己組織化能にゆだねることを優先する意味を込めて、Orchestrationを用いていこうと思います。 名は体を表すというように、どういう言葉を選ぶかは意外と重要な意味を持ってきます。

RolfingやRolf Movementの正式名称には、最後にIntegrationがつくことになっていますが、

こちらで管理している商標の技法の正式名称は、Yielding Embodiment® Orchestration、Spatial Somatic® Orchestrationとして用いることにしていこうと思います。

※9日間イールドのワークショップまたはそれに相当するトレーニングに参加され、すでにYielding Embodiment®の商標をお使い頂いている方は、Orchestrationをつけて使用する義務等の制限はありません。そのままご使用ください。

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