感染症はいずれ収まる。それは歴史が物語っている。病原体は賢い。人間の浅知恵は奴らには追いつけない。抗生物質などの薬剤があれば、細菌が耐性を獲得してサバイバルするために適応する。人間の免疫システムの合間を縫って、感染できるように変異する。ある病原体の抗原に対する抗体を産生できるようにしたところで、常に変異して感染拡大するのがウイルスという存在である。インフルエンザだって、そうだったじゃないか!なんで今回は違うと言えるの?? インフルエンザワクチンの型だってよく外れてたじゃないか。
免疫を獲得するメカニズムは、病原体の一部の抗原に体内の免疫担当細胞が反応して、記憶する。その抗原は、人工的につくられたものでも、天然由来の蛋白質でもどちらでもよく、ワクチンこそが、抗体産生を促すわけではない。(厳密には、天然ではなく、武漢研究所で開発された人工ウイルスである疑念が拭えないので、天然とはいけないかもしれない。)
感染症が収まる過程では、流行が起こらなくなるのではなく、伝播能力が高くなって、宿主に負担をかけない形、つまり弱毒化しながらで伝わっていく。人間にはウイルスを歓迎する受容体が存在するわけだから、ACE²欠損のノックアウトヒトでも遺伝子操作する以外に、伝播を止めることはできない。ゼロコロナのような政策は不可能である。さらに米国の厚生省にあたるCDCが、年内にPCR検査に依存することを止める流れになってきているのに、未だにPCR検査を促す野党は、正気を失っているとしか思えない。
現在の変異株が伝播して広まること自体は、集団免疫に向かっているのだから望ましい現象であり、致死率は下がっているわけだから弱毒化もしている。ところが、さも変異株が重症化させているように、大マスコミが煽っているようだが、熱中症で体調不良を訴えた患者さんをPCR測定したら、たまたま陽性だったというだけなのではないか、と予想できる。検査数が上がれば、陽性者も増えるのだから。飲食店が感染源でないことはすでに認識されており、ニューヨークなどの都市ではとっくに時短営業はしていない。にも関わらず、飲食店の時短に根拠がなかったことを認めると、行政に誤りがあったことを認めることになってしまうので、それを誤魔化そうとしているに違いない。官僚も政府も誤りを認めることは絶対にしない。都合の悪いことは隠蔽する体質が元々基本型なのだろう。
薬害問題や医原病は、政府や医療業界の欺瞞と嘘から生まれる。身体には、本来健全さを維持するための恒常性や自己調整能が備わっている。ツボをおさえた名診断や名医は確かにわずかながら存在するが、余計な医療介入、誤診はかえって生体を傷つける。煽られた不安や鬱々とした気分を紛らわせるためにやってしまうことは、そもそも必要のないこと。流体力学的見地からは、マスクは皮膚との隙間から9割が抜けてしまい、マスクを介してもウイルスの粒子は素通りである。一部の医師は、武漢風邪は、空気感染するといっている。だとすれば、1年半くらいは余裕で何度も、病原体に暴露されてきたわけだから、この期に及んで小細工したところで、何かが変わる方がおかしい。
つまりは、自分の身体は自分で守り、日々の身体活動を下げないこと。そして、もう少し、生来の身体の免疫をもう少し信頼してもいいのではないか、と思います。
田畑浩良: 現米国Dr.Ida Rolf Instituteの国際ムーブメント教員。ロルファーとなる前には、1987年から19956年まで、株式会社林原生物化学研究所にて研究員として勤務。新規生理活性物質の探索、インターフェロンγの血小板造血に与える影響等の基礎研究に従事。