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対等な関係でのみ意味のある変容はもたらされる

ロルファー/イールダーとクライアントは、いわゆる日本で治療家や医師を先生と呼ばせるような関係ではなく、対等であるべきだ。その関係性がプラクティスの魅力でもあり、大切なことである。プラクティショナーが、上でも下でもない間の位置にいれば、クライアントも必要に応じて、Noといえる空間と自由な場が生まれる。お互いが自由でいられる場は、相互に安全安心を感じることができる。役割があるとしても、どちらか一方が、優位にマウンティングする関係性では、深い信頼は得られず身体的共鳴はあるレベルから深まらない。

セッションが一方向の治療ではなく、相互作用だとすると、お互いが尊重される健全性を持っている必要がある。例としてわかりやすいのは、予約の時間を設定する。予約の24時間以内の取消にはキャンセル料が発生することに同意してもらう。仮にクライアントが急な仕事の都合でその予約時間にいけなくなる事態になった場合に、その状況に対しての責任をクライアントが自ら取ることが大人としての対応であり礼節であるから、キャンセル料を支払うことに躊躇はない。ところが、未熟なパーソナリティであると、セッションに行けなくなったことに責任を取らず、そこに穴があいてしまうことや、他のクライアントがその枠を臨んでいたかもしれない可能性や、プラクティショナーが親の介護や子供を預ける手配をして時間を空けていたかもしれないこと等を想像できないかもしれない。どのような状況であるかは関係なく、万人にとって、時間に対しては平等である。お互いにその時間をつくってくれたことを尊重できなければ、関係性は成り立たない。時間を合わせるということは相当意味のあることだと思う。

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