人間は、社会的な生きものであるが故に、どこかに属していたという本能は誰しも持っている。哺乳動物は特に生後、生き抜くためには母親などのケアしてくれる存在が必要なので、関係しながら生きていくことが運命づけられている。
しかしながら、必要な場所で必要な相手との関係性が永遠に続くわけではなく、ある段階に来たら別れがあり、新しい出会いが待っている。それは個人レベルだったり、集団だったりする。現代において、つながりや絆がキーワードになり、時にタッチの重要性も説かれたりする。だが、関係性は常に動的で、固定されていたり、固執していたら、健全とはいえない。
この帰属欲求をうまく利用すると、組織や団体で会員を管理してコントロールすることも可能だ。それは人間の弱みにつけ込んで、意図的にやってはいけないことだが。関係性を維持するために、弱みや不安を刺激する文言が使われているとしたら、或いはその団体に属していることに優位性があって、他を不当に批判して囲われそうになったら、勇気を持ってそこから離れるべきだ。
ところが、悪意までいかなくても故意に心理や本能を利用する意図がある輩というのは、巧妙に人をそこに属するように仕向けたり、サイキックな力を使って、つながりを保とうとする。だから、身体や名目上はその組織から離れたとしても、何か重い感じが伝わってきたり、流れが滞ったりする。
では、どうしたらいいのだろうか? そんな時にもう要らない関係性を清算したいときには、以下のワークが役立つ。
- その人物に対して、思っていることをプラスもマイナスのこともすべて紙に書き出す。
- その紙を破り捨てる。
- イメージでその人物とのつながっているコードを切る。
- 自分につながっていた部分を、その人物の子供(一部)として、イメージの中で当人に返す。
- その人物のことを思い出したり話したりすると、また無意識につながってしまうことに注意する。
自分は強いから大丈夫な場合がほとんどだと思いますが、ただ、本人はよいとしてもその周辺、家族や動物など弱いところにその悪影響がでたりすることがこの種の問題でいやらしいところで、そこからダメージを食らったりします。