職場の配置換えに伴って,同僚からの嫌がらせが原因で鬱状態となり,休職中だった方が,ロルフィング10シリーズを終了されました。
2ヶ月で10回を終了し,それに伴って身体に安定感がでてきて,最終的に精神科で処方されていた薬の服用の必要がなくなり*,職場に復帰できるレベルにまで回復されました。薬を服用すると身体が重く動く気力がでなくなり,それによって様々な障害が生じたとのことでした。
職場での理不尽なハラスメントも問題ですが,さらに処方された薬の副作用も無視できない問題です。薬が効き過ぎてしまう可能性や,合わないケース,副作用が強すぎる場合などいろんな可能性があると思いますが,この”動く気力”を奪ってしまうとしたら大問題です。以前脳梗塞の後遺症に苦しむ方に10シリーズをお受け頂いたことがありますが,気になっていた痺れが全く無くなったわけではないが,セッションを終えて,動く気力がでてきたことが大きい変化だったと仰っていたのを思い出します。運動をするという行為というより,実際には動作はなくても,動かそうとすれば動かせる,動かそうとすることに抵抗がない状態が,心にとっては重要な意味を持つようです。
様々なハラスメントをきっかけに,心身のバランスを欠いて,合わない薬でさらに抜けられないループに入ってしまう方は少なくないような気がします。
普通は人が人である限り,まさかそんなことはしないだろうということを平気でするような悪意のある人は確かに存在します。残念ながら。そのような場面に出くわした時に,自分を必要なだけ守る姿勢も必要です。さらにそこから,薬に悪影響があるということも知っとく必要があります。深みに入ると何が何だか分からなくなりますが,とりあえずは,自分の居場所を見つけてそこに落ち着く感覚を思い出して,必要な活力を蓄え直すことではないかと思います。
いずれにしても,ロルフィングのセッションを,職場復帰に役立てて頂いて,うれしいです。
*注:医師の監督の下での服用停止されています。