10シリーズロルフィングが終了してから,トラウマの解放を希望されている方に,Somatic Experiencing(SE)のセッション,Movement,The Art of Yieldを用いながらセッションしています。dischargeと呼ばれるトラウマ解放のサインが観察され,心理的な働きかけではありませんが,自然に過去の記憶とつながる深い体験が伴ったようです。
◇セッション前の状態
・呼吸が吐ききれない。
・喉がつまったようで苦しい、痛い。
何か嫌な記憶があるようなないような、思い出そうとすると、あと少しのところで霧がかかったように思い出せない。
・足の甲と、手の甲に田畑さんが触れてしばらくすると、首のつまりが軽くなり、なんだかほっとした。
触れた箇所とは別の、意外な部位に変化が起こるのが不思議でおもしろい。
・いつものように、徐々に足裏がベッドに着いてゆき、
背中の接地面が広がって、今回は特に、腰・肩まで広がり気持ちが良かった。
背中の接地面が広がって、今回は特に、腰・肩まで広がり気持ちが良かった。
◇セッション中の解放の反応 (discharge)
骨盤内の安心感を感じていると — 頭蓋骨と骨盤内が連動している感覚。すると,
→ 急に、頭頂から皮膚にビリビリと軽い電気的なしびれが起きた。
頭皮と顔の皮膚が、じんじんして、子供の頃の慢性的な偏頭痛と寂しさを思い出した。
→ 片腕をななめ上前方へ、田畑さんにサポートしてもらいつつ押し出す動きを数回。
ビリビリした感覚はそこにとどまっていたが、動きにより、振り払えるようなイメージで気分が少しスッキリ。
◇テーブルワーク後歩いてみると
霧が晴れるように、 頭の斜め上前に、空間があったのだ!と実感。
空間が私の近くにきた、突然空間ができた、という感じで気分が良くなった。
◇セッション後の1ヶ月間
・セッション後、のど–眉間 の連動を感じる。
・骨の内側の感覚が出てきた。
・精神的にハードな1ヶ月だったが、身体の感覚に注意を向ける時、以前より早く、集中できるようになった。
身体のサポートを感じる。
特に足の安定感(ただ立ちやすいとかではなくて、なんというか、余計な力を入れなくても地面に足が着いている)を感じられるようになった。
特に足の安定感(ただ立ちやすいとかではなくて、なんというか、余計な力を入れなくても地面に足が着いている)を感じられるようになった。
・心理カウンセリングの手法によって、のどの感覚を扱った訳ではなかったのに、結果的にのどの感覚と記憶に深く触れることができた。
のどの感覚は正体不明の苦しさではなくなったことは良かった。
のどの感覚は正体不明の苦しさではなくなったことは良かった。