ワーク中にこちらから受け手の方に言葉でお伝えすることは最小限でありたいと思っています。セッション中或いは後に,身体がオープンになっている状態で入ってくる内容には注意を払う必要があります。無防備な状態で入ってくるので,それが深層の意識まで影響を与える可能性があるからです。
セッションしていて,どこどこでこんなパターンを指摘されたとか,あるインストラクターにこう指導された,ということに非常に影響を受けすぎたり,それに執着していることをたまに目にします。こうした情報は的を得ている場合もあれば外れている場合もあるし,今現在はそこに拘らなくていいことがほとんどです。にも関わらず,その言葉が深層心理にこびり付いてしまっているのは,かえって害になります。表向きクライアントのサポートをしようと見せかけつつ,実はプラクティショナーの思い込みを押しつけている例も少なくないように思います。
さらに,身体や知覚を通しての働きかけが中心ですが,その入力情報によって,受け手のシステムがどんな反応を示すか?については自由であり,施術側が何かを期待して観ていることが,受け手が起こしたい変化を阻害することにもつながるからです。
言葉や説明が足らないと思われがち?かもしれない田畑のセッションですが,その姿勢を汲み取って頂けるとやはりうれしいです。
先日10回のセッションを終えた方が,メールで以下のような感想をお寄せ頂きました。ご本人の許可を得て紹介させて頂きます。
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”今までいくつかボディワークを受けてきましたが、終了後に施術内容や注意事項の説明を細かくしてくださる方もおられました。
しかし今回のセッションを通して、そういったことは私の“自分で感じる力”“自分で直す力”を削いでしまうのかもしれないと思うようになりました。
田畑さんがご自分から仰ることは必要最低限のことのみだった(とお見受けする)ので、ともすれば訊き過ぎてしまう・答えを他者に求めてしまいがちな私にとっては、そういったスタンスでいてくださったことはありがたいことでした。
質問すればもちろんやさしく答えて下さいましたが、それもすべてを言うのではなく、少ない言葉の中で示唆してくださるということが多かったので、そのおかげで自分の感覚を大切にすることができました。
いつも丁寧に接してくださり、ありがとうございました。とてもうれしかったです。”
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