セッション開始当初は,身体を意識してもらうと,感じる感覚のほとんどが痛みに焦点があっていましたが,セッションが進むにつれ,少しづつ,身体の様々な場所に感覚が蘇ってくるとともに,痛み以外の例えば,楽な感覚や動きやすさ,軽さなどの感覚も出てきたようです。
身体の辛さ以外に注意が行き始めると,知覚が広がり,そのことによって,目に入ってくる情報も広がり,質も変わってきます。動きや知覚が変わることによって,パターン化し,囚われた状態から自由になり,前向きに生活する”きっかけ”が生まれます。
それは,思考からではなく,身体の動きが変わることが実のある根本からの改善につながります。
何かが治る治らない,痛い,痛くないというような身体状況の改善より,むしろ意義のある変化だと思います。