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大学の恩師,柴田 均先生の退官

先週の10月9日,10年ぶりに松江を訪れた。

島根大学の恩師,柴田均教授の退官記念と最終講義に参加するためである。所属していた,研究室は,ラン藻を太陽電池として利用するという独創的研究をされた落合英夫先生が,岡山大学勤務時代に当時修士課程だった柴田先生と共に松江に来て研究室を創られたのが始まり。その後すぐ,落合先生は,研究室の卒業生である澤嘉弘先生を助手として迎え,落合 – 柴田 – 澤の”生化研”ができた。未だに研究室は10年ごとに集まり,卒業生の研究室への思い入れは強い。これは,他の研究室や学部には見られない特色で,その理由は,3人の先生の円滑な協力体制と信頼関係がコアになっていたことが一つの理由だと思う。 研究の業績や就職が優先されるようなこともなく,今考えると,チームワークのお手本がそこにあったような気がする。

なので,事あるごとに研究室をふと思い出すことがあるが,どこか心のよりどころになっている経験であり,単なる通過点というよりは,ホームとしての感覚が強い。

落合先生はすでに退官されているが,松江に帰れば,研究室には柴田先生と澤先生がいて迎えてくれるような気がいつもしていたが,柴田先生の講義を聴くのはもう最後なのかと思うと,寂しい気持ちでいっぱいである。

柴田先生の最終講義では,チューリップの花びらの開閉には,アクアポリンというタンパク質が,水分子の通過をリン酸化・脱リン酸化によって調節していることを明らかにし,インパクト指数の高い論文にも掲載されたことを知った。非常に興味深い研究であることと,国の地方大学への締め付けが厳しくなったいる流れの中で,すばらしい結果を残されていることを知り,感動した。そこには澤先生を始め学生さんとのすばらしい連携もあったのだろう。

学部長になられたあたりまでは知っていたが,生化研のほとんど隣にあった別学科の研究室にいらした山本先生が学長になって,親交のあった柴田先生を副学長に指名したとの経緯を知った。人と人とがうまく信頼で繋がり連携しているすばらしい例である。そして,退官記念パーティにも多くの卒業生が集まり,柴田人気は健在だった。

この研究室に3年間在籍して本当によかったとしみじみ思う。

澤先生が退官する前に遊びにいかなくっちゃ!

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