ADHDと診断された方へのリモートセッション

「自分の言語優位な頭でっかちの生き方を変え,身体や空間との非言語的な対話をもっと大切にしてゆかなければいけない」という人生全体に関する根本的な気づきが与えられたことが大きいです.

10回のストラクチュラルインテグレーションのシリーズを終了された方から、50分のリモートセッションのご希望があり、Zoom経由でセッションしました。感想をお送り頂いたのでご紹介します。(転載許可は頂いています。)

先日は施術をしていただきありがとうございました.感想をお伝えしたくてメールしております:


・遠隔にも関わらず,以前に生のロルフィング/SIの施術を受けたあとと同じような感覚が身体に残っています(軽い肩こりのような症状が出たり消えたりする,呼吸が深くなっている,地に足がついている感じがあるなど).大変興味深いです.

・もともと,ADHDによる集中困難の症状が主な困りごとだったのですが(頭の中が常にチリチリ・チラチラしていて仕事や学業に集中しづらい感覚がありました),田畑さんの施術を受けてから,物事にfocusしやすくなっているような気がします.とはいえ視野狭窄的なfocusの仕方ではなく,もう少しふわっとした感じのfocusの仕方と申しますか.木も見て森も見る感じと言いますか.

・施術中に目を閉じつつ手や足を動かした時に,自分のボディイメージが「見える」ようになっていたのには驚きました.今は施術中に比べると少しぼやけましたが,施術中は手の小関節一つ一つまで「見えて」いました。

・話はややそれるのですが,先日,精神科で実施したIQテストでは言語性IQ>>動作性IQを指摘されました.つまり「言語的な処理能力は高いが,非言語的な処理能力が相対的に弱い」という話で,確かに自分は昔から何事も言語化して理解したがる傾向があるのです.

・これまでの人生の中で,本来は非言語的に「身体で覚える」方が自然なはずの「手作業の手順」や「武道の型」なども,私は言語に逐一翻訳して理解しようとしてきました.しかし,複雑な動作になればなるほど言語化が難しく,(仮に言語化できたとしても)言語化した際のデータ量も膨大になるので短期記憶やワーキングメモリに負荷がかかり,多くの場合,メモリの容量オーバーで破綻してしまうわけです.身体で覚え理解すべき事柄を無理やり頭(≒言語)で覚え理解しようとした結果,ワーキングメモリに負荷がかかり,集中力が奪われてしまう.…これはあくまで仮説に過ぎませんが,私の内部でこのようなことが起きていたのではないかという気がしたため,ロルフィングを受ける中で自分の身体や周囲の空間と非言語的な形で対話することが役に立つのではないかと思い,今回田畑さまの施術を受けてみたわけです.

・結果として施術を受けたのは大正解だったかなと思っています.集中困難という特定の症状の改善に繋がりそうという意味でも「施術を受けて正解」だったと思うのですが,それ以上に,「自分の言語優位な頭でっかちの生き方を変え,身体や空間との非言語的な対話をもっと大切にしてゆかなければいけない」という人生全体に関する根本的な気づきが与えられたことが大きいです.