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身体を自分が思ったように動かす

中高生の野球で投球数規制が話題になっている。そもそもスポーツは、楽しみと健康のためにあると思っているが、本人の身体の健康が優先されずに故障することがあるのは残念なことだ。なぜ、肘のみならず。、故障してしまうかというと、スポーツ選手が自分の中のイメージの身体の使い方と、実際の動きとの間にズレがあることが原因である。身体と意識(頭)が一致していないという言い方もできる。専門用語でいうとプロプリオセプション -固有受容、位置覚とも訳されるが、つまりは、身体のパーツがどこにあるのかを感じ取る感覚で、目をつぶっても立っていられるのは、筋肉や腱などに埋め込まれたプロプリオセプターというセンサーの働きのお陰なのだ。

自分の身体のパーツがどこにあるのか、関節と関節との位置の関係性を時々刻々とモニターできれば、頭で思っている動きと実際の動きに差がなくなる。それができれば、痛めないような動きにもつながっていく。ロルフィングの大きな仕事の一つは、プロプリオセプションの働きを高めることによって、身体と一致するのをサポートすることである。

このことの重要性を武井壮氏が、彼の講演の中で語っている。

競技者が長くそのスポーツを楽しめるようにするには、様々な方法があるが、プロプリオセプションの能力を上げて、身体をできるだけ思ったように動かせる状態を土台にすることが不可欠だ。

競技者が、本当にそのスポーツを愛しているなら、競技寿命をできるだけ延ばしたいはず。怪我の予防にも使えるので、ヒモトレやロルフィングをはじめとした様々なソマティック・プラクティスを、もっとスポーツに取り入れることをお勧めする。

https://youtu.be/ol3HeIACFy0?t=625