投稿者「rolfinger」のアーカイブ

rolfinger について

米国Rolf Institute認定ロルファー&ロルフムーブメントプラクティショナー。

サウンドの探求 (1)

ブログを更新していない時期というのは、言語化できないプロセスが深いところで進行していることが多い。欧州講師ニコラとのコラボレーションワークショップの後の余波が大きくて、なかなかレポートできないでいたが、ソトコトに記事掲載をお願いするあたりから、〆切りが決まり、そこから何とか記事にしてみた。

それ以外に、ロルファーの同僚Anne Hoffから受けたDiamond Approachの個人セッションもとてもいい体験だったが、これも余韻が続いていて、どこかでレポートしようと考えている。そのセッションでは、マントラのような声の響きを用いて、プロセスを進めるのに役立っていた。

成田で開催された伝統医学と民間療法研究の国際学会での発表やそこでの交流も有益だった。今にも正統なシャーマンになりそうなメキシコ人との出会いもよかった。そこで、ドイツ人の演者で、音叉を利用したセラピーを行っている発表が、短い時間ながらデモンストレーションでそのワークの有効性を示していた。三叉神経に特異的に刺激を与え、神経伝達を促すヘルツがあって、それを発生させる音叉を使うワークだった。早速、それと同じものを購入して、今振動覚を刺激しつつ、脳のパターンを変えるためのワークとして、ケーススタディを重ねているところである。

12/4には、声のパフォーマーである山崎阿弥さんとコラボレーションワークショップ。声というものの認識をガラッと変えてくれた山崎さんの知覚や考えに迫りたいと思う。

ソマティック・エクスペリエンスでは、wuuというサウンドを使って、トラウマのエネルギーを手放すやり方が存在する。それが効果的に使える時とそうでない時があって、それを解明する一つのヒントが、山崎さんとのコラボで深まるのではないかと期待している。

サウンドは、マントラやお経、お祓いなどでも伝統的に使用されているが、それを深める時期なのかもしれない。

伝統医療と民間医療研究の国際学会(2)

遺伝子解析を含むアカデミックな内容の発表から、テスラ波動医療まで、すごいバリエーションに富んだ国際学会だった。たまたま日本開催だったので参加してみたが、とても面白かった。ちょっと役立つプチ情報を以下に、

フランス人研究者の発表:世界各地の蜂蜜の抗菌活性を調べたところ、コルシカ島の蜂蜜がいい値を示していた。 → どこに売ってるの〜?

ドイツ人セラピストの発表:聴覚を司る第5脳神経に刺激を与える、特定の周波数を発する音叉と、筋肉反射を利用したワークのデモで、被験者となった女性の首の可動域が速効で改善。このデモはすごかった。脳のパターンを変え、神経伝達の円滑化を図れるらしい。 → 神経学者が開発した、音叉を利用した療法があるらしい。その音叉を現在注文中。これは試してみたい!

台湾の生化学者:ゴーヤは身体にいい。そのことをゴーヤ抽出液が、炎症性タンパクの産生を抑え、接着因子の産生も抑えるという作用機作を遺伝子解析で証明。→ とにかくゴーヤを食べるべし!

テスラ波動医学:これはぶっ飛んでいた。なにせ、ニコラ・テスラをチャネリングして自動筆記したという演者だったが、なぜチャネルした相手がテスラだとわかったのか?という質問に明確な答えは出てなかった。チャネリングあるある。

伝統医療と民間医療研究の国際学会(1)

International Conference on Traditional Medicine and Ethnomedical Research (ICTM 2019)

先日の国際学会で口頭発表してきました。その抄録は以下の通りです。

分類:Alternative Medicine

Title: Working with Ma through Rolfing Structural Integration – New perspectives of Manual Intervention

Introduction :  To apply for the people who is a pressure sensitive of touch, Agneessens and Tahata developed the Art of Yield, which can facilitate drastic structural change. This approach is a derivation of ‘yield’ touch being taught in some Rolf Movement trainings. A key difference is that integral in Tahata’s approach is the ongoing inclusion of the practitioner ’s perception, which creates the field the work occurs in. To further refinement, Tahata focused attention to positioning in-between the practitioner and the client before intervention. It was shown that when the practitioner  could find a suitable position, it could facilitate the client’s  body to fit and spread on the massage table without touch, followed by decompression of joints and core space.  This positioning might have potential to enhance responsiveness of the body.

Methods:

The Ten Series of RSI  incorporated with the Art of Yield was given to the client according to the sequence of Ida P. Rolf’s protocol through gentle touch and the somatic resonance of the Hara(center of gravity) to guide us in our particular position in the room to set up for the order of intervention. In some case studies, the session was involved a conscious use of positioning by the practitioner.

Result:  The photo data shows that suitable positioning between the practitioner and the client could facilitate postural change without touch. Rolfing incorporated with the Art of Yield and positioning  facilitated drastic structural change as shown in some case studies.

Conclusion:  Positioning of the practitioner in the session room, may underlie the basic therapeutic relationship in-between the client and the practitioner, which might convey the essence of safe, which can be applicable to any kinds of therapies and somatic practices.which is called Ma, Japanese concept about space and time. Ma might be the key factor to provide the safe environment for the client. 

Keywords: Posture, Rolfing, Structural Integration, The Art of Yield, Ma

Biography :

Hiroyoshi Tahata has worked as a Rolfing practitioner since 1998. He joined the Rolf Institute faculty in 2009. As a Rolf Movement Instructor he brings to this work a depth of creativity and understanding that integrates the principles of structure and function through a gentle and non-invasive approach to transformation. His background in biochemistry clearly bridges the inquiry between science and art. Hiro’s work is grounded through experience and enriched by a thriving practice. His unique approach called as the Art of Yield, promotes profound experience and physical geometric balance.  He offers workshops on yielding and ma in Japan, which provide credits toward Rolf Movement certification and continuing credits for IASI (International Association of Structural Integration). 

Presentation in progress by Hiroyoshi Tahata

ワークショップ参加者の感想

空間と身体シリーズのワークショップを熱心に受けて頂いている方から、感想が届きました。以下ご本人の許可を得て転載させて頂きます。

先日は「頭の中心から観ることで、空間認識を変える」のWSありがとうございました。

私は近視+乱視+老眼で遠距離、中距離の単焦点レンズの眼鏡、中近両用の累進レンズの眼鏡3つを常に携帯して生活しています(コンタクトレンズで右眼の角膜を傷めると盲目になってしまい、「今日は盲人なので出勤できません」などとは言えないため)。

会議室でミーティング中に遠距離の眼鏡を利用すると、メモを取る手元は当然ボケて良く見えないのですが、松果体を意識すると手元のノートにも焦点が合わせやすいです。

今までは30分位手元を凝視していると焦点が合うことを体感していたのですが、時間を短縮できるようになりました。そしてJuicyな骨、私の左膝に効果ありと期待しています。

Rolfer’s Note: このクラスで松果体を本当に扱っているのか?と懐疑的なご意見もきこえてきそうですが、大切なのは意識の向け方によって、目の使い方や空間認識が変わること。そしてそれが役立つことがあるということです。

イールドワークにおける「いい間合い」

“いい間合い” – good Maをどう説明したらいいのかを、Anne 編集主幹は、intersubjectivityという言葉を使って説明の助けにしてくれた。


interoception -内的感覚は個々の固有の感覚で、それを頼りに間合いを見つけるのだけれど、プラクティショナーもクライアントも「相互の」主観の中から見つけることが、間とイールドのワークの鍵になっている。


施術側だけ、いい気分で、受け手はなんらかの圧迫を感じている場合は、マウンティングが起きている。その反対は、クライアント様は神様です!のいいなりのしもべ状態。

セラピーの現場や様々な状況でそのどちらかの関係性は起こりがちだが、そのどちらでもない関係性、つまりお互いが心地よく感じられるコンステレーション、それが「いい間合い」ということになる。イールドワークでは、このいい間合いによって誘導される場と感覚を重視している。それが、プロセスを安全に進める、意味のある定着する変化につながる。


さらにいうとそのコンステレーションも、いくつか選択肢があって、常に揺らいでいる。いくつも層が重なり合って、それを一つ一つ降りていくと、深い安全・安心を伴う「静寂」にアクセスすることができて、重力の音を聴くことができるのではないかと思っている。

松果体から観る

Rolfing (ロルフィング)の継続教育としてのロルフムーブメント認定トレーニングでは、クライアントをどう観るか? seeingについて扱うことがる。どう観るか?は、どこにどのように働きかけるか、と同様かそれ以上に重要です。

周辺視野と集中視野については論じられることがありますが、どちらかを行ったり来たりする見方だと安定しません。どちらかというと周辺視野を使いなさい、という結論になりがちなのだけれども、よくその部位を集中して観るためには、集中視野も必要です。

そのどちらでもなくて、どちらでもある観方が、松果体から観るという感覚です。松果体は、サーカディアンリズムにも深く関わっていて、それ自体に光受容のレセプターがあることが知られています。脳のほぼ中心部に位置しているため、実際の外部光を検知していると考えるのには無理があります。ですが、最近、生体から微弱な光が発せらているということが分かってきており、バイオフォトンの存在が報告されています。

クレニオのバイオダイナミクスの教師でもある恩師Carol Agneessens先生が、脳脊髄液が光を運ぶということを仰っていました。以上のようなことから、松果体は直接外部の光に反応しているというより、間接的に脳脊髄液や周辺の細胞などを介して、光を受け取っている可能性が予想されます。

実際のセッションで松果体にフォーカスしたケースでは、セッション後3日、就寝してから眠りにつくまでのまどろむ時間がなく、急に電源が落ちたように眠る経験をした方がいました。ということは、ワークによって何らかの影響が松果体に及んだかも?!しれないと感じさせるわけです。松果体は睡眠に大切なメラトニン産生に関わっているからです。

骨の強度と骨密度を維持するために

骨への適度な物理刺激が組織液の流動性を高め、炎症に関わるタンパクNF-κBの活性を抑制して、骨の強度・密度を維持するメカニズムが解明されたそうです。

間質液の流動によって細胞が力学刺激受けることが、運動によって促されるためには、組織液が滞りなく円滑に流れるルートが整備されていないといけません。

ということは、身体全体の運動も大切ですが、それに加えて、強度や骨密度が落ちている骨の周辺の組織液の通りを改善できれば、骨組織の正常化の手助けができる可能性があるということになります。

骨に関しては、Sharon wheelerというロルファーのBone workが知られていますが、その圧力をかなり使うアプローチではなく、振動を使いつつ骨膜からも働きかける手法をとっています。

予備)食品としては、トレハロースが、閉経後骨密度が減少する骨粗鬆症のモデルとなる卵巣摘出マウスにおいて、骨密度を上げることが示されています。

https://research-er.jp/articles/view/82521

心の問題と重力

ロルフ博士の残した言葉:

“… no situation exists in a human which a psychologist would diagnose as a feeling of insecurity or inadequacy unless it is accompanied by a physical situation which bears witness to the fact that the gravitational support is inadequate.”

もし、重力のサポートが十分に得られていないという肉体的な状況がなければ、精神分析医が、不安感や無力感と診断する人間は存在しない。

さらに意訳すると、

精神分析的診断としての、不安感や無力感は、必ずといっていいほど、重力のサポートが適切に得られていないことに起因している。

つまり、身体が重力のサポートを得られるようになりさえすれば、精神的な問題の多くは解決する可能性を示した言葉です。

Somatic Experiencingなどによって、蓄積したトラウマのエネルギーを解放したとしても、元々の身体が重力のサポートが得られる身体状況でないとすれば、元の身体という土壌が変わっていないので、手放したものを別の形で引き寄せてしまうかもしれないし、いずれにしても、重力波が身体をうまく通り抜けないのであれば、エネルギーが滞りやすいということには変わりないわけです。

私自身が、ロルフィングをセッションの中心に位置付けるのは、ロルフィングのプロセスには、重力のサポートが得られるような身体に再構築する力があるからです。

セッションで得た体験を仕事に活かす

ヨーロッパ留学後、日本で就職され、人事を担当されているクライアントの方が、身体状況の改善に伴って、セッションが思いのほか役立っているという。

会社で何かと頼られ寄りかかられることが多いが、そんな時にもそのことが負担にならず、あまり気にならなくなったという。さらに、相談に乗るときにも、こちらでのセッションのように最小限のちょっとの介入を心がけていたら、それで仕事がうまく円滑に回るようになっているという。

医師の方が少し前にセッションを終えたが、自分の診察に対する構えがとても変わった仰っていた。

患者に対して、どこまで介入して、どこまでで止めるかは、セオリー化、公式化できない。介入し過ぎれば、受け手の主体性や自力・底力を奪ってしまうことになるし、必要なことが足りなければ、自然治癒の流れに乗ってもらうお膳立てにならない。患者をつぶさに観察する力が求められる。この方は留学経験もあるため、真面目に医療に取り組もうとすればするほど、日本の旧態依然たる管理社会に馴染めず悩んでいらっしゃる様子だったが、身体の解放と共に、患者との間合いの取り方や、介入のタイミングについてとてもセッションの体験が参考になったと感動されていた。

トレーニング形式やワークショップでなくとも、個人セッションの体験を通して、実際の仕事にそれを応用、活用して頂けるのはとてもうれしい。

ロルフィングを体験して、それまでの生活や人間関係、仕事をリセットするケースもある。時にはそのような大変革も必要だが、それまでの自分や状況と向き合うことなく、準備もなく、投げ出すように止めてしまうのは、「統合」ではなく逃亡である。

実生活に活かしてこそのロルフィング体験であってほしい。

お通じの改善

排泄はいうまでもなくとても大切。身体が変化して、代謝が向上しても、要らないものを身体の外に出せなければ、自己調整や自己組織化がスムーズに進まないでしょう。

身体で摂取する栄養物のほとんどは利用されず、実際はすでに持っている資源を再利用してホメオスタシスが保たれているというオートファジーの事実からしても、ホントに要らないものは外に出しておかないと、生命維持のためのリサイクルは効率よく回らないことが容易にイメージできます。

腸内菌叢の重要性が、昨今叫ばれるようになりました。腸内の菌叢が身体の免疫に積極的に関わっているというデータが示され、乳製品会社はこぞって、プロバイオティクスの新商品を開発して、特定保健用食品の認可を取り付けています。一方、外部からのその生体にとっての外来種を入れても、実際にはそれほど根付かないということも分かってきたようです。

外から摂取した菌が、いくら有用とわかっていても、それを受け取る側の腸という土壌との相性、そしてすでに在来している菌叢との相性があります。大腸菌の研究では、不和合性という現象が知られていて、組合せによってAとBという大腸菌は共存せず、Aが細菌毒を分泌して、Bの生育を抑制して、縄張りを荒らされないようにする防衛策をとっていることになります。ですから、実際にその菌が根付くかどうか?或いは元々の菌叢を荒らさないかどうか?は実際に摂取してみないと分かりません。

自分の経験ですと、ヨーグルトに入っているロイテリ菌は比較的私の身体は受け容れるのだけれど、L8020は便通が滞りがちになります。特許取得の経過を見ると、L8020を応援したい気持ちはあるのですが、身体の反応なので仕方ありません。ただ、タブレット化したものを一錠服用する程度だとL8020も大丈夫です。

ということでとれあえず、飲んで確かめてみないと何ともいえないのが、プロバイオティクスの難点ですが、一方、菌叢の餌を供給するという考え方のプレバイオティクスには、そういって相性問題が起こり難い。元々在来する菌が増えるのを助けるわけなので。もちろん、人間の頭が考える都合のいい菌だけが、選択的に増えるような餌があるとは考えにくいですね。

消化管は口腔から直腸まで一つながりのチューブとして機能していますから、菌によって、ある部位にシビアに特異的にその場所だけということはないかもしれませんが、それでも、ビフィズス菌に関しては、大腸で主に生えるとされています。つまり、最も便通に影響しやすいことになります。ビフィズス菌のためのプレバイオティクスで大切なことは、口から摂取するため、大腸まで届くまでに、分解されてしまって、肝腎のビフィズス菌にものが届かないと意味ないわけです。

プレバイオティクスとしての乳糖果糖オリゴ糖(乳果オリゴ;商品名オリゴワン)は、難消化性、つまり胃などで分解されずに大腸まで届くことが分かっています。で、実際に7g(スプーン一杯)づつ、毎日摂取してみたところ、確かに便通や便の質に変化が生まれ、快便になりました。

ヨーグルトだと、含まれている乳酸菌以外に、牛乳由来のタンパクやホルモン、クリーム成分が体質に合わないこともあります。その点、オリゴワンだとそれらの影響もなく、非常にマイルドにお通じの改善が促進されました。

そもそも定着しないような菌を継続的に摂取するのは、元々の菌叢や腸にも負担をかけることになる可能性があるでしょうし、何よりこのオリゴワンは安価で、所定の一日7gは、約20円で、巷の健康食品の比較にならないほど、リーズナブルといえます。

便通の改善のために、薬剤を常用したり、腸にやたらと外から負荷をかけて、「治療する」のではなく、一日20円で元々住んでいる菌を育んだ結果として便通が改善できるなら、試してみる価値はあると思います。昔の古巣(株)林原を退社して25年経っているので、オリゴワンを勧めたからといって何のマージンも得られませんが、製品は間違いなくいいのでご紹介しておきます。

オリゴワン(乳糖果糖オリゴ糖の商品名)のAmazonからの購入先 ↓

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07F1MS59S/rolfinger-22/ref=nosim

以下、乳糖果糖オリゴ糖の有用性を動物実験結果を元に、私の敬愛する林原元上司の福田教授が、わかりやすく説明しています。

吉備国際大学福田恵温教授(元林原生物化学研究所所長)

注:私自身、外から乳酸菌を補うことを否定しているわけではありません。風邪を引いたときに服用する抗生物質や、食中毒防止のために添加されている、お弁当やお惣菜などに含まれる保存料としての防腐剤は、選択毒性があるわけではないので、当然のことながら、腸内に元々いる菌がダメージを受け、有用な菌が減ったりして、菌叢が乱れる機会は何度も腸は経験しているはずです。

したがって、たまに外から何らかの菌を補う必要性はあると思いますが、菌の多様性と定着の相性問題を考えると、同じメーカーの同じ菌種を継続的に摂取するより、様々な菌種を含むような製品をちょっと試してみるようなやり方が、理に叶っているのかもしれません。加えて、特に生野菜や果物など天然に含まれている乳酸菌が存在することも忘れてはいけないでしょう。結局、古来から続いているような発酵食品を常用する食生活には科学的な意味と根拠があって、その意味を再発見することになるだけなのかもしれません。

Rolfing(ロルフィング)を受けにくるクライアントの中にも、お通じの悩みを抱えている方は少なくないです。食生活を変えなくとも、第4や第5セッション後、骨盤底が広がり骨盤が内臓を支え易くなって、さらに腸腰筋が機能を取り戻し、腸菅に適度な刺激を与えるようになると、便通が改善することも珍しくありません。ということは、菌の餌だけでなく、適度な物理刺激、つまり動きだとか、腸にとって好ましい環境が整うと、菌が腸内の細胞に良い刺激を与えたように、腸もまた、菌にとっていい影響を与える相互関係があるに違いないと思うのです。腸内が活性されていない、動きがなく停滞している状態だと、腸内も溶存酸素が少ない状況になり、食中毒の原因になるような毒素を出す、嫌気性のウォルシュ菌やボツリヌス菌などが生育しやすい環境になる可能性も高まるでしょう。