体験レポート – セッション1


先週Rolfingを開始した方から体験レポートをお寄せ頂きましたので紹介させて頂きます。

Rolfing 1st session

スクリーンショット 2015-09-26 16.11.48

【セッション中に感じたこと】

・「立てた状態の左膝を、田畑さんに預ける」という動作のときに、
左の股関節がするするとひらいていったのが心地よかったです。
南京錠が突然カチン、と外れたような感じで、
どこまでいけるんだろう…?と思いました。

・顔がやや左側に傾いている気がして、「ああ、もうちょっと真ん中に行きたい」
と感じたのとまったく同時に、
田畑さんの手が私の頭にかすかに触れてちょうどよい角度に戻ることが出来た、
ということがありました。
声に出さなくても、私の意思はどこかで田畑さんにサインを出したのでしょうか?
寸分たがわぬタイミングだったので、すこし驚き、でも気持ちがよかったです。

【セッション直後の写真撮影時】
・セッション前と違って、迷いなく立てました。
「すっと決まる」感じです。
「型が出来た」というほど固くはなくて「すっと収まる」ような。

【セッションが終わった帰り道(セッション後10分経過)】
・歩きながら首を回してみるとほぼ痛みがなく、とても驚きました。
後頭部、首、肩と指で押してみても、いつもの痛みが全くないのです。
感覚が麻痺してしまったの?と思うほど。

【同じく帰り道(セッション後2時間経過)】
・頭痛を感じました。主に左側。
ただ、首や肩にはいつもの痛みはありませんでした。
(背負っていたリュックが重かったからかな?とも思いましたが、
セッション前には頭痛はありませんでした。)

【帰宅後(セッション後約5時間経過)】
・身体の各部分の状態を確かめてみました。
→首を回す:痛みがまったくない。
→立位前屈:セッション前との変化は感じない。
→あぐらからの前屈:いつも感じる股関節(特に左)の痛みがない。
代わりに、いつもは感じない臀部から太腿裏あたりの痛みがあった。
→腰を起点に上半身を旋回:いつも感じる背中の痛みが少ない。
→足裏・手のひらのツボ押し:ほとんど痛みがない。
腰の反射区と言われる、左手小指下1.5センチほどのツボには、やや痛みあり。
→正座からうしろに上体を反らして、前腿を伸ばす:いつも通りの痛み。

【セッションの翌朝〜睡眠は5時間ほど】
・起床直後は首のうしろや付け根がかなり痛かったのですが、
それから10分後くらいにもう一度確かめてみたら、
セッション直後の痛みがない状態に戻っていました。

・いつもは起きてすぐだと少しふらふらするのですが、
この日はほどなくして「身体が芯を取り戻した」ような感じがしました。
上記の【セッション直後の写真撮影時】の時と近い感覚です。
芯といっても固くはなく
“透明でしなりのあるプラスチック板が身体の奥の方、胸から骨盤の間くらいにある”
という感覚です。
そのしなりによって、ふっ、と中心に戻る感じなのです。
セッション中に
「わたしにはいつも消えない緊張があって、
それは黒くてぎゅっと固い棒状で、芯のように身体の奥に在る」
とお伝えしましたが、その芯とはかなり違います。

・呼吸がしやすくなっていることにも気づきました。
いつも食べ過ぎた翌朝は、食べもののたくさん詰まった胃や腸にぶつかって
息が思う存分吸えないのに今朝はそれがなく、すんなりと吸えました。

【セッション翌日の昼頃】
・午前中から後頭部左側がズキン、ズキンと規則的なリズムで痛み始めました。
この場所は、日常的に痛むところです。

・昨夜のように身体の各所を動かして確認してみると、痛みが取れていたはずの首が
いつもの痛さに戻っていました。

・夕方近くになると、左の眉頭付近もズキズキと痛み始めました。
こちらのリズムの方がいくぶん小刻みに感じました。

【セッション翌日の夜】
・身体のあちこちを動かして確かめてみましたが、どこもほぼ、
セッション前の感覚に戻っていました。

・特に首と肩の痛みが普段気になっているので、そこを何度も確認したのですが、
一晩の間で、痛みがあったりセッション直後の痛みのなさに戻ったりを
繰り返していました。

・歩き方、座り方も前の状態に戻っていました。
今朝感じた「しなりのある透明な芯」の存在も、かなり薄らいでいました。

・私は食べ過ぎていると感じるので、このセッションを通じて
どうして食べ過ぎてしまうのか?、ちょうどいい量で止めるには?
などを自分に訊いて、その返事を受け取れるようになりたいと思っています。
→セッション当日の夜、翌日の夜、いずれもいつも通り食べ過ぎで、
食欲に関してはセッション前との変化を感じませんでした。

・「意識(マインド、頭)が、身体の言っていることを聴かない、
身体はただ意識に従わされて泣きそうになりながら働くのだけれど、
もう疲れて動けなくて立ち尽くしている。」
いつもそういう感覚があるのです。
食べ過ぎることもそうですし、午前中から始まった痛みもそうです。
午前中はパソコンを見つめてウンウン唸りながら過ごしていたのですが、
痛みというサインを伝えてくれていたのに、
マインドは作業を仕上げてしまいたいと押し通し、
結果パソコンに向かい続けていました。

・自分自身がマインドと身体とハートの3つに別れていると感じているのですが、
全部が融けあえれば、いまの不安定さや混乱がなくなるのかなと思います。
このセッションで、もしかしたらそういった統合が為されていくのかな、、、?と思います。

【セッション2日後の朝〜睡眠は7時間ほど】
・首の状態:昨日の朝のように、“起床直後は痛いけどすぐ戻れる”かと思いましたが、
痛いままです。

・呼吸:昨日も食べ過ぎたのですが、いつもよりは「胃や腸にぶつかって吸いにくい感」
がありませんでした。

・“透明なプラスチック板”の存在はほとんど消えかけています。
椅子への座り方にまた迷いが戻って、背中(肩甲骨より10cmほど下あたり)に
痛みがあります。

以上がセッション当日から2日後の朝までの記録です。

2日後には、身体の感覚がほとんどセッション前に戻っているように感じます。
ただ、微かにですが“透明なプラスチック板”は感じます。

“透明”と書いて気づいたのですが、セッションを受けて「色」の変化に気づきました。
セッションの最初にお伝えした「黒い」固い棒状の緊張が「透明」なプラスチック板に
変わったという点です。

そういえば、セッションを受けたお部屋の白さが心地よかったのも思い出しました。
光がよく入ってきていて、白の明度が高くて透明に近く感じられました。
なので、いつもは目を閉じているほうが好きなのですが、
あの時は開けていても落ち着いていられました。
あの時感じた透明を、このセッションによって自分の心身にも得たいと思います。

 

 

Rolfer’s comments

首の痛みには複数の構造や機能,知覚が関わっています。尾骨強打,全身の関節との関係,前庭システム,むち打ち,などなど,痛みの場所から離れた組織からの影響,近くのより深部の例えば縦隔や堤靱帯の歪みからくるかもしれません。

いずれにしても,1回目は全身に呼吸が行き渡るように反応性を高めるためのセッション。痛みがない状態が一時でも得られたということは,とりあえず,可能性があるということです。 そして,痛みから解放されるには,別の構造単位や別の視点から働きかける必要があるということ。主訴の周辺に埋もれていることが,少しづつシフトしていくと,思わぬ宝に巡り逢えるかもしれませんね。

 

1回目のセッションの後,上半身の位置が後ろから中心に乗ってきて,さらに2日空けていらしたときには,よりバランスされていることが分かります。