生来の自己調整能を使って,心身の"健やかさ"を取り戻す
Somatic experiencing®is the practice to reset the client to the body-mind health through own self-regulating system. The Somatic experiencing® practitioner facilitates the body of the client to complete the process to heal itself by discharging traumatized energy.
Resourcing, being present, and feeling sage are the keys of this process. This is a very gentle and non-invasive but effective way using each inherent somatic wisdom.

ソマティック・エクスペリエンス(SE)は,身体感覚を通して,個々の自己調整のシステムにつながり,中途半端なまま中断しているプロセスが進むように促すことによって,過剰に蓄積された滞りのエネルギーを解放します。交通事故など様々なストレスによって慢性的に活力を失った状態から,心身の調和と全体性に向かう流れを快復させます。

野生動物は,トラウマを抱えることはありません。

なぜなら,最大級のストレスである生命の危機にさらされた後に,自然界には健全な状態にリセットする仕組みがあります。

人間を含むすべての動物に元々備わっている仕組みを利用して,トラウマに対処する技法が,Somathic Experiencing®です。

元々ロルファーでもあるPeter Levine博士が開発しました。


例えば,麻酔銃を撃たれたシロクマは,覚醒する際に衝動的に身体を震わせる動きによって,異常に高ぶった神経系を放電するように解放することが知られています。野生動物は本能的にストレスを受けた際にそれをトラウマとして抱えないようにする術を知っていて,それを本能的に実践してうまく対処しています。
一方,理性的な脳をもつ人間は,このトラウマ解放のための衝動的な動きや反応を抑制し,解放のプロセスを中断したままにすることで,滞ったエネルギーが放出されることなく留まるため,出来事がトラウマ化すると考えられます。

普段は,未解放のエネルギーを押さえ込むことで何とか均衡を保っていますが,本能としてはその解放の機会を覗っているため,その出来事を引き寄せたり,わずかな小さな刺激に対して過剰に反応してしまったり,或いは長期に渡って自律神経系に悪影響を与え,原因不明の変調や症候群を引き起こすと考えられています。


人間をコンピュータに例えると,ロルフィング®SIは,ハードを整備・調整しようとします。ハードがうまく動くようにするための基本ソフト,OS(オペレーションシステム)を扱うのが,Rolf Movement™といえるでしょう。このシステムにウイルスやバグが存在するとうまくシステム全体が動かなくなるため,それらを修正したり,除去するソフトの働きをするのが,Somatic Experiencing ® とお考え頂ければいいと思います。

システムに重篤に影響を与えているバグかウイルスが存在すれば,まずそれを修正/除去することが有効です。またOSをバージョンアップすることで,より安定したシステムにすることも可能ですし,ハードの例えばメモリを増設すれば,全体のパフォーマンスを上げることにもつながります。 

ハードやOSを更新して,ウイルスを除去するとコンピュータが健全化するのと同じように,上記の技法を利用することで,人間もコンピュータ同様にサクサクと快適に動くことができます。

プラクティショナーの役割は,クライアントの方が,自己調整機能にアクセスするのを手助けすることです。

そのために,

Resourcing : クライアントが,大丈夫な感覚とつながるのを助ける
Tracking : 身体の微妙な感覚(フェルトセンス)を注意深く追跡してもらう
Presencing : 今,起きていることに注意を向け直す

プラクティショナーは,身体を通してどんな感じがしていますか? という問いかけを頻繁に行なうことで,受け手がフェルトセンスを感じる(或いは感じようとする)ことを促します。何か正確な答えを期待しているわけではなく,その問いかけによって,"今"に焦点を戻し,どうすればいいかを"知っている"身体の自己調整能にスイッチが入るのを待ちます。

身体は,今現在は未完結な反応を進めるのに十分安全だと認識して初めて,プロセスを進めることができます。
この身体がまず納得して安全さを確認することが,前提になります。

(無意識にクライアントがプラクティショナーに何かを投影して防衛してしまう傾向が強い場合は,プラクティショナーを換えた方がいいかもしれません)

身体が起こしたかったプロセスを進め,滞っていたエネルギーが流れ始めると,健全な状態へリセットされます。


癒やしのプロセスを完了させるのに,外部からの神がかり的なヒーリングパワーは必要なく,その源泉となる力は内側にあるのです。

クライアントの方にとって苦痛となるトラウマ体験を詳しく話して頂く必要は全くありません。
話すことで,何かを克服したり楽になるセラピーとは全く異なります。むしろ,トラウマ体験を語ることは,"今"から遠ざかり,自己調整からかけ離れていくため,なんの意味もないばかりか,トラウマの追体験を引き起こすリスクもあります。

大切なのは,受け手の方が自己調整能を発揮しやすいように,今,身体を通して何を感じているか?に注意を向けることです。

体験や出来事を詳細に語ってもらうことをしない代わりに,話の腰を折られたとお感じになることもあるかもしれませんが,予めSEの目的のためと,ご了承ください。 

過去の傷を他人に話さなければ,前に進めないとか,解決できないと思い込んでいる方は少なくないと思いますが,それは誤った認識です。その"抵抗感"は,大切にしてほしいと思います。

SEは様々な可能性を持つアプローチですが,田畑が経験のあるケース:

交通事故,
鉗子や吸引による分娩等の出生トラウマ,
歯科治療によって滑舌に悪影響,
頭部への打撲,
ワクチン接種などの医療トラウマ,
911テロの時に米国に滞在
震災によるトラウマ
性的な嫌がらせ
職場での人種差別とハラスメント
家族による虐待 
学校で教師から受けたトラウマ
etc.

ある出来事を境に身体に変調を感じている場合には,SEはパワフルなツールになり得ます。
また,何らかの症候群として診断され,様々な医療機関や治療によって改善が感じられなかった場合に,SEが効果的に作用する可能性があります。ソマティックな働きかけは,医療あるいは治療行為を代替するものではないことをご理解頂いた上で,試してみる価値はあると思います。

ロルファー,臨床心理士,精神科医,スクールカウンセラーなど様々なバックグラウンドを持った上で,SEは行われます。
それぞれ得意分野がありますので,ご自分に合ったプラクティショナーからお受けになるのがいいと思います。


ソマティック・エクスペリエンス®認定トレーニング中に雑誌ソトコトに掲載させて頂いた記事です。
ソトコト編集部指出様のご厚意で掲載許可を頂いています。

Download →   SE追求記
出典(ソトコト2009年10月号特集「ナチュラル医療&サプリ」より)

Download →   SE追求記パートⅡ
出典(ソトコト2011年11月号特集「スロー&ナチュラル医療」より)

2009年から2011年にかけて参加したソマティック・エクスペリエンス®認定トレーニング中に受けたSEの個人セッションは私に多くの恩恵をもたらしてくれました。これまで,さまざまな種類のセッションを受けてきましたが,SEは間違いなく効果的なアプローチです。講師の先生にも恵まれ,初級・中級のMaggie Kline先生は,常に実践的なセッションを見せてくれました。実際の場は,条件をすべて整えた上で教科書通りに進むわけではありません。その際に本質的には,プラクティショナーのプレゼンスが大切であることを示してくれました。
トレーニング中に受けた個人セッションの中で,過去の交通事故に関して未完結だったプロセスが,まさに終わった感覚になったのは大きな意味があります。
ワークを提供する側の立場としても,以前より受け手の方の自己調整能を信頼することができるようになったこと,安全な環境がいかに大切で,変化を無理強いすることには全く意味がないことを確信し,Rolfing®のセッションで今まで大切にしてきたことをこれまで以上に体現できるようになったと思います。
Rolfing®のセッションの中でも統合という観点から,SEのエッセンスを使っています。薬や特定の療法に依存しない,自己調整能が発揮され,健やかに自立した心身を取り戻したい方には,Rolfing®同様Somatic Experiencing®をお勧めします。

お申し込みは,こちらから

一つの交通事故や突発的な出来事によって生じたトラウマが解放されるのに8〜10回のセッションで,一つのプロセスが完了することが多いようです。症候群や長期に渡って家庭内で受けた虐待のようなトラウマには,もっと回数が必要になるとお考え下さい。

SEプラクティショナー仲間は,さまざまなバックグラウンドを持っています。私のようにロルファーでSEを使う場合や,臨床心理士や精神科医の方がSEを使う場合もあります。 どのように自分を変えたいか,どんなプラクティショナーからセッションしてもらいたいかにもよると思いますので,それぞれのプラクティショナーにコンタクトしてみてください。 





服装は着替えの必要はありません。
遠方の方は,スカイプによるセッションも可能です。但し,一度対面でセッションした方で,スカイプも可能と判断した場合とさせて頂きます。田畑の場合は,SEのみという形ではなく,SEを取り入れたRolfingセッションを提供しています。

SEの個人セッションの料金:¥ 15000 / 60 分

注:SEトレーニング修了のプロセスとしてカウントされるセッションははこちらで提供できませんので,トレーニングのためのセッションプロバイダーとして認定されているプラクティショナーからお受けになるのをお勧めします。

場所 : 東京都渋谷区 代官山



















SEを体験して・1


臨床心理士として日頃クライエントさんの抱えるストレスや傷つきについてお話をうかがっています。そのため、自身の中にいろいろなエネルギーをとどめ過ぎないように、心と身体のバランスを整えることを心がけています。呼吸法、ストレッチなど自分でもいろいろと試みていて、SEもその一つとして体験を希望しました。
ことばでのやりとり中心のカウンセリングと大きく異なり、SEで悩みや不安などについて深くお話することはありませんでした。セッション中ずっといすに座り、プラクティショナーの方の導きで、身体の感覚に意識を向けていくことが中心で、プラクティショナーの方に触れられることも全くないセッションもありました。
それなのに、セッション後は毎回全身がほんのりあたたかくなっていて、運動をした後のような、空気がたくさん胸に入ってくるようなさわやかな感じがしました。座ったままなのにそれは不思議な感覚で、子どもの頃の体育の後のような爽快感がありました(汗をかくこともなく、さわやかな感覚だけがあります)。その感覚を味わうのを楽しみにセッションに通いました。5回目のセッションの後、胸が大きく開いてそこに道ができて空気が直接入るようになったと感じる程呼吸が楽になりました。その後のセッションで、目を動かすワークをした時には少しクラクラして、いろいろと体に起こる変化に少し不安になったこともありましたが、順調に呼吸が楽になり、肩のこわばりなどもなくなり、体の心地よさを感じるようになりました。
強い緊張場面などではまだ呼吸が浅くなり声も出しづらくなる傾向がありますが、以前はそちらが日常的な状態であったことを考えると大きな変化がSEの体験を通してあったことをあらためて思います。身体の感覚を意識していくことは、自分で行うことですが、プラクティショナーの方が視界の端で「そう、そう」とうなずいて見守って下さっている様子がほんの少し見えることから「これでいい」と思える大きな安心感を得ていたと感じています。
ことばにならない何かが心にある時、身体の感覚に意識を向けてエネルギーを解放していくSEが助けになることを体験することができました。ありがとうございました。

SEを体験して・2


SEを1・2週間に1回のペースでしばらく継続して体験させていただきました。SEを継続していく中で、呼吸が腹式に変化している様子が感じられました。その感じになかなか慣れませんでしたが、体はその方が楽ですし、時間の経過とともに新しい呼吸のあり方にも慣れることができました。
 その他には、目に映るものの彩度が増したり、頭痛がやわらいだりといった変化を経験しました。それらの変化も、呼吸の変化と同じくはじめは慣れなくて、こんなに感じ方が変化して私は大丈夫だろうか・・と不安に思うこともありました。しかし、その不安もSEのセッション中に、今の感覚に集中し、新しい体の感覚に気づいて、そこにとどまっているうちに、自然に消えていきました。そのような変化→不安→落ち着きという体験を幾度も経験することができました。
そして、SEの体験を通して、今私の心には、心配にはなるけれど、何とかなるだろうという自分の力に対する安心感、それは自信というほどの堅固なものではありませんが、心の奥で深く確信している感じがあります。
目の前に難しい課題がある。不安もあり、心配もある。そんな時、以前の私は「きっとできないだろう」と思っていましたが、今は「やってみないとわからない」と思うようになりました。それは小さな気持ちの変化のようでもありますが、とてもはっきりとした違いを感じています。ことばのやりとりがほとんどない中で、このような認知・意識の変容が比較的短期間で起こったことは驚きでした。
身体の感覚を意識する新たな体験のそばでいつもプラクティショナーの方の見守りと導きがあったことを思います。貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。


SEを受けて、いくつか変わったことがあったので、メールをしました。

1、視界の広がりを感じます。また、視界の広がりから、セッションを受けた時に感じた「場の中に安定して存在する感覚」を意識的に引き出せるようになってきている感じがします。
2、いままで意識に上らなかった、または上っても同じ反応をしていた過去の問題点に対して、違った反応をしていることに気づきました。
それによって不安定感はありますが、安定した中での不安定というか、とても面白い感覚を感じています。他のこともですが、特にこれは現在進行中という感じです。
3、部屋の掃除を始めました。(笑)視界が広いためなのか、空間が淀んでいることに気づいて、その日のうちに模様替していました。
4、よしもとばななさん著作「Q健康って?」の田畑さんの対談を読んだ後なので特に感じるのですが、ボディワークの全体性に対してアプローチするということの自分にとっての理解が深まった気がします。
とても変化を感じているし、また受けたいと思っています。



その他
抹消の血管に血が行き届くようになり,漢方を含め様々な方法を試みても改善しなかった冷え症が改善した方もいらっしゃいます。

 
10回終了後も,高頻度でお受け頂く必要のある方や18歳未満と80歳以上の方に対して,研究対象として指定させて頂いた場合に限り,セッション料金を変更させて頂くことがあります。